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”寄せ集めの素人集団だったあの頃。 |
素晴らしい出会いに恵まれて今日の私があります。” |
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キッカケはしょうもないんですよ。友人の付き添いで入社試験を受けたら、人事担当と阪神の話で盛り上がって意気投合しちゃって(笑)昔から本は好きでしたので、書店部門で働けるならと思い入社しました。 当時はイズミヤが書店部門を立ち上げて間もない頃で、社内の本好きを集めた素人集団だったんです。野菜や鮮魚、呉服の担当者だった人もいましたね。そんな素人がいきなりこの大きな店舗を持ってしまったから、大変でした。
ひたすら周辺の書店さんに通い詰め、棚を観察し、見よう見まねで棚を作っていました。あんまり通うものだから、そのうちに顔を覚えられ『あんた、よう来てるよなぁ』『そうですねぇ、勉強させてもらってます』といった具合にお話をさせていただくようになったんです。そんな師匠が何人かいまして、それはもう鍛えられました。この方々との出会いは私の財産ですね。
それから、お客様に教えていただくことも沢山ありました。専門書を担当していた頃、『素人なもので、何か教えて頂けるとありがたいです』とお客様に尋ねたりもしていました。皆さん詳しくて、それは丁寧に教えてくださるんです。よくよく話を聞くと大学の先生だったということも何度かありましたね。
周囲の人たちのお陰でなんとかここまでやってこられました。本当に出会いに恵まれた人生です。
学習参考書担当だった頃、常連の塾の先生に『ドラゴン桜』というコミックに色んな参考書が載っていると教えてもらい『ドラゴン桜に出てくる参考書はコレだ!』フェアをやったんです。まだコミック4巻が出たころで認知度も低かったのですが、バカ売れしました。それが編集部に伝わり、サイン本や色紙を頂くようになり、最終的にはご本人をお招きしてサイン会を開催するまでに発展しました。あれは嬉しかったですね。
3年前から本格的にイベントを始めまして、現在は企画リーダーとしてサイン会や握手会の企画・運営をしています。昨年は 回のサイン会を行いました。やはり、イベントに来てくれたお客さんがニコニコと帰っていかれるのを見ると本当に嬉しいですね。またその他の仕事では、店長代行として後継者の育成も担当させてもらっています。叱る立場になって感じることは多々ありますが、やはり一番重要だと感じるのは『素直でいること』が成長の大きな要素になる、ということですね。
そうですね、深いと思いますよ。京都に対しての思い入れも強いですね。昨年、京都周辺の書店仲間で『京都水無月大賞』という、文庫本の埋もれた名作を紹介する賞を立ち上げました。現在広報として新聞社との交渉や他店との調整を担当しています。続けることに意味があるので、この2回目が正念場、是非成功させたいですね。
お客様のニーズをいち早く察知して、先手を打つ売り場づくりをしていきたいです。その為にはPOPを活用して展示方法を工夫したり、新しいジャンル分け、例えば特定の年代や性別に向けた棚を作ってみるなど、やってみたいことが沢山あります。
全国の書店員の皆さん、この業界は本当に人手不足で担当者にどんどん負担がかかってしまうのが現実だと思います。我々の抱える悩みはきっと一緒です。どこかに楽しみを見つけて、「どうせやるなら楽しんで」という気持ちで頑張っていきましょう。
安西さんが手掛けたイベント&サイン会の数々 | |||
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勝間和代さんをお招きした『1問1答勝間和代のワンポイントアドバイス』企画イベントでは、1人1分の設定だったので内心200分はかかると思っていたら、勝間さんの機敏さで、150人を120分で終わらせるという偉業を成し遂げたとのエピソードが。「恐ろしく頭のきれる方でした」と安西さん。
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姜尚中さんの『悩む力』発売記念サイン会の様子。話題作の作家さんということで、沢山の読者の方が来店した。 |
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ここ京都店が舞台となった『エンキョリレンアイ』の著者、小手鞠るいさんのサイン会。本作品は12万部のベストセラーに!
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