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有隣堂/徳永あけみさん

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【第3回】有隣堂 徳永あけみさん

 

 

 ”現場の声を商品の仕入れに生かせるように

 
日々、努力しています。”  

 

 

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有隣堂 横浜西口店 販売促進室
兼 コミック王国 セールスエキスパート

 

徳永 あけみ

 
   

神奈川県 小田原市出身。専門学校時代に現在の有隣堂横浜西口店でアルバイトを始める。その後社員となり、現在は販売促進室 兼 コミック王国のセールスエキスパートとして活躍中。売り場づくりから商品管理・仕入れまでの業務を幅広く統括している。

 
   
   
 (2008年5月取材当時)   
 

徳永さんの1日は、コミック王国の売り場づくりから始まる。どんなに忙しくても、現場の状況から売れ行き商品の動向やお客様の反応を常に把握する事が全てのはじまりであるということを熟知しているためだ。今回はそのような“現場と商品管理との密な繋がり”を通して行う徳永さんの店づくりについてお話を伺った。

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書店員になられたきっかけを教えてください。

専門学校生だった頃に有隣堂でアルバイトをしていたのですが、その頃からいろいろな仕事を任され、書店員としての知識や経験が身につきました。それで、結果的に当時の社員の方から「社員にならないか」と声を掛けていただき専門学校の道へは進まず有隣堂の社員になることを決意しました。有隣堂は女性社員がばりばり働いている雰囲気で、自分もその環境の中で働けると思うと嬉しかったですね。入社後は藤沢店への異動や本店、横浜西口店勤務を経て、現在はセールスエキスパートとして横浜西口店のコミック王国と販売促進室の業務を兼任で行っています。

 

 

「セールスエキスパート」とはどのようなお仕事ですか?

 
 
 特別な資格ではないのですが、グループワークをしながら売り場の統括をします。主に販売促進室の仕事はコミック・攻略本・ティーンズ文庫の全社一括仕入れや、新刊の確保、フェアの実施、情報提供などを行っています。 
 また、新規店・リニューアル店の棚作りや棚詰め作業も実施しています。

 

 

 

 

 

コミック王国の売り場業務と販売促進室業務の並行は大変では?

 そうですね、兼任になった当初はどうして良のか分からず戸惑うこともありました。当時は人(現場スタッフ)の管理も担当していたので、そういった仕事を他の社員に委託するなどして、徐々にこなせるようになりました。現在はだいたい朝に売り場に行って新刊が出終わってから上(販売促進室の階)に上がって商品管理や情報発信等のデスクワークをする流れで動いています。確かに最初は大変でしたけど、兼任になった事で現場の生の声を商品の仕入れに生かせるので、すごく良い仕事だと思いますね。

 

 

最近の売り場動向や傾向についてはいかがですか?

 pro3-3.jpgそうですね、最近ではサラリーマン・主婦・OLさん・学生さんなど満遍なく増えていますが、特にサラリーマンの男性で、全巻まとめ買いされるお客様が多く、大変有り難いです。また、有隣堂オリジナルの文庫カバーは10色から好きな色が選べるということで大人気です。

 

 

(右図)10色の中から好きな色を選べる有隣堂オリジナルのブックカバー。和紙の質感が手に馴染みやすく、本を読むのが楽しくなりそう。※カバーのみの別売りも有り。

 

 

売り場づくりについて、心掛けていることはありますか?

 まず、「コミック王国」は横浜駅から一番近いコミック専用フロアとしてオープンしました。
 コミック専門店と聞くと一般のお客様にとっては入りにくいイメージがあると思うのですが、コミック王国は一般の方が入りやすく、お買い物しやすいコミック専用フロアです。レジ前はジャンプコミックなどの少年向けコミックを展開している店舗が多いですが、コミック王国はサラリーマンの男性客が多いので男性向けのコミックを売り場の中心に置いています。もちろん、女性コミックやBLコミックも充実しています。それに洋書やアイドル写真集なども取り揃えています。 
 駅前の便利さや新刊の充実等の魅力に加えて、フェア等のイベントも積極的に実施し、より沢山のお客様に楽しんでもらえる売り場づくりを心掛けています。

 

全国の書店員の方々にメッセージをお願いします。

 日々仕事をする中で、おすすめ商品や仕掛け販売に努力されている書店員さんの情報を聞いた時は同じ書店員として非常に励まされます。どうぞ、これからも沢山の読者の方の為に情報発信をお願いします。

 

 

 

 

       
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新刊の棚は通路の中央に配置。忙しいサラリーマンもすぐに見つけられるよう工夫。

 

 

 

 

取材時に行われていた原画展。写真は少年画報社の「ワールドエンプリオ」

 

 

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入り口からすぐの吹抜け部分の壁には、コミック王国に訪れた作家の方々が描いて下さった色紙を中心に、ずらりと展示。この壁を見ているだけでも充分に楽しめそうなボリュームです!

 

 

 

 

 

 

他の店ではあまり見られない“洋書コミックコーナー”を発見。「のだめカンタービレ」など人気作をはじめとする洋書版コミックが人気。

 

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仕事をする上で欠かせない必需品。
①毎日のスケジュール管理をする手帳。
②携帯は書籍課と売り場のどこに居ても繋がるように。③長年愛用中の名刺入れ。
④納品された商品を
棚入れするときに活躍するハサミ。

 

 

徳永あけみさんのいちおし☆BOOKS

 
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 岳

 石塚真一(著)

 小学館

 
  

 

【作品紹介】

楽しいはずの山。けれど危険に遭遇することもある…。
山を愛する人すべてに捧ぐ、山岳救助物語!!
ビッグコミックオリジナル本誌に掲載された読み切りが好評だっ
たため、増刊で連載開始となった石塚氏の出世作。大自然のな
かで繰り広げられる感動の山岳救助物語が、ついに単行本化!

 

【オススメ理由】

心温まる山岳救助ストーリーです。山を通していろいろな人生が描かれています。「岳」は読みながら、また読んだ後にいろいろな余韻を人に与える作品です。
山に興味がない方にも十分にご満足いただけるコミックだと思います。

 
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  こちらの記事はDAIWA LETTER21号に掲載されています
   
 

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