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”この本を売るならどこにも負けないという |
「オンリーワン」を作ると強みになると思います” |
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他の書店員さん同様、幼い頃から本を読む事が大好きでした。ただ僕の場合はいろんな本を読むタイプではなく、好きな本を何度も繰り返し読むタイプでしたので、色々なジャンルの本を読むようになったのは書店員になってからですね。
書店員になる前は、デパートの惣菜屋さんで働いていたこともありました。それで 歳の時、海老名駅前の書店(現在の三省堂 海老名店)でアルバイト募集をしていると知り、すぐに応募しました。それからレジ担当、学参担当を経てコミック担当になり現在に至ります。今年で書店員歴10年目です。
まず朝7時には店内にいます。そこから他のスタッフと一緒に荷分け作業を行います。新刊が毎朝大量に入ってくるので、早く終わっても 時くらいまでかかります。それから休憩後に発注作業に入ります。僕の場合、各出版社のレーベルごとの担当者さんに直接お願いして商品を発注するようにしています。受注センターは一括発注できて便利なのですが、そこを敢えて各担当者さんに電話を繋いでもらうことにより、いち早く新しいコミックの情報などを入手することができますし、売る側の熱意を感じ取ってもらえれば多めに本を出してもらう事も可能になります。
発注作業後は、バックヤードで返品作業をしたり、売り場で棚作りをしたり、レジ横のPCで売り上げの推移をチェックしたりしています。
もちろん、シュリンク作業もしますよ。
そうですね、僕の場合はとにかく版元の方との繋がりを増やすことですね。出版社には用が無くても電話をかけますし(笑)最初は相手にされなくてもそのうち名前を覚えてもらえれば対応も変わってきます。あとはその担当者の方と何度も情報交換をして繋がりを太く保っていくと、売れる本も見えてきますし、何より売り場作りが楽しくなると思います。
そのためにも、新しく入ってきたコミックは一通りチェックして、自分の直感で「面白い」「売れそう」と思ったらすぐ担当者の方に連絡をして、出版社さんのほうでもおすすめの本なのかどうか等、情報を聞き出すことが大切です。
他には、コミック雑誌の欄外に思いがけない書店向け情報(フェア・イベント店の募集など)が載っていたりするので、そこも要チェックです。
いろいろな思いはありますが、結局辿り着くのは「お客様に楽しんでもらえる売り場が一番」ということですね。うちの店舗では、来店されたお客様が目で見て楽しめるように飾り付けを賑やかにしていて、ポスター等もばんばん貼っています。それにおススメ本は平積みにするのはもちろん、原画展やイベントなども積極的に開催して、いつ来ても楽しめる売り場を目指しています。
また、そういったイベントの告知やおすすめコミックの紹介は公式ブログ内で随時公開しています。
やはり、書店で本をおすすめできるのは書店員さんしかいないので、本の良さを伝える書店員として出来ることは最大限に活かしてほしいです。あとは、うちはこの本を売るならどこにも負けないというような「オンリーワン」を作ると、その店の強みになると思います。
全ては売りたいという意識があるかないかで大きく変わってくるので、そういった意識を高く持って売り場作りに励むことが大切だと思います。
近西さんのお仕事風景をチェック!
シュリンク作業も慣れた手つきですばやく行っていました!
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発注作業やバックヤードの仕事を忙しくこなす中でも、売り場のことは忘れない近西さん。棚が乱れていればすぐに整える。この小さな積み重ねがお客様にとって「居心地の良い売り場」への一歩となります。 |
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欠本チェックがすぐに出来る点から、現在もスリップによる発注を行っているのが近西さん流。取材を行った昼過ぎの時点で、近西さんの胸ポケットには沢山のスリップが入っていました。 |
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仕事に欠かせないツールの数々。売場用の携帯電話は必需品。
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