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オリオン書房/池本美和さん

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【第5回】オリオン書房 池本美和さん

 

 

 ”色んな担当者さんがいるように、

 
売り場にも「個性」が出るから面白いんです。”  

 

 

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オリオン書房 ルミネ店
コミック担当

 

池本 美和

 
   

東京都出身。学生時代より現在のオリオン書房ルミネ店で勤務。数々の担当を経てコミック担当へ。独自のPOP製作には定評があり、「本屋の森のあかり」(講談社)発売時には、店頭販促用POPとして起用されるなど、業界内でも幅広く活躍中。POPのみならず売り場作りにも積極的に従事し、店頭での効果的なディスプレイやコーナー作りなど、日々新しい売り場展開を提案している。

 
   
   
 (2008年1月取材当時)   
 

都内で働く人々のホームタウンとしても有名な立川駅。その駅ビル内に位置し、様々な層のお客様に親しまれている書店が今回の「オリオン書房 ルミネ店」。コミックコーナーに入るなり、インパクトとユーモアに富んだディスプレイとPOPで訪れる人の心をわくわくさせる。その売り場を手掛けているのが池本さん。今回は、池本さんの普段の仕事風景から生み出されてきたヒットコミック・POPをメインにお話を伺った。

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書店員になられたきっかけを教えてください。

私の場合、大学一年生の頃からこのオリオン書房でアルバイトをしていて、卒業と同時に社員になりました。なので書店員歴は 年くらいですね。 最初はレジ担当から始まって、その後ノルテ店の方へ異動してから文庫やコミック担当を経験しました。そして現在のルミネ店へ戻ってからはコミック担当として働いています。 オリオン書房で働こうと思った理由は、地元で一番大きい書店と言えば「オリオン書房」だったので、迷わず応募しました。

 

 

普段どのような流れでお仕事をされていますか?

 
 
 はい、まず朝はお店がオープンするまでの時間でその日の新刊を並べていきます。この時に前日の新刊スペースにコミックが置いたままだと作業がはかどらないので、あらかじめ前日中に次の日の新刊スペースを開けておきます。この朝の作業はだいたい2人でやっていますが、阿吽の呼吸で膨大な数のコミックを整理していきます(笑)それが終わったら今度は欠本や補充分の荷物を開けて棚に陳列していきます。そして昼は、書籍コミックの新刊や欠本チェック・発注作業などで、あっという間に午前中が終わってしまいますね。午後はまた欠本関係や空いた時間にPOP等を書いたりして、様々な業務をこなしています。

 

 

 

 

 

今までで『これは当たった!』という企画を教えてください。

 学習参考書担当だった頃、常連の塾の先生に『ドラゴン桜』というコミックに色んな参考書が載っていると教えてもらい『ドラゴン桜に出てくる参考書はコレだ!』フェアをやったんです。まだコミック4巻が出たころで認知度も低かったのですが、バカ売れしました。それが編集部に伝わり、サイン本や色紙を頂くようになり、最終的にはご本人をお招きしてサイン会を開催するまでに発展しました。あれは嬉しかったですね。

 

 

なるほど、しかし売り場作りやPOP等にもかなり力を入れていらっしゃる様にみえるのですが、そのような「生み出す」時間は確保できるのでしょうか?

 そうですね、本当にそこは合間合間をみてこまめに作っていくかたちになります。棚作りやディスプレイに関していうと、お客さんの邪魔にならないように比較的客足の少ない午前中に済ませるようにしますし、手描きPOPについてはシュリンク作業しながら中身をチェックしてみたり、コミック裏面のあらすじを参考にぱぱっと作ってしまったりもします(笑)

 

売場を盛り上げてすごく売れたという本はありますか?

 最近で言うとやはり「聖☆おにいさん」でしょうか。なんといってもここ立川が聖地(舞台)のお話なので、おすすめしないわけにはいきませんでしたね。実際に、1巻だけでもこのルミネ店で1700冊以上売れましたから、おすすめした私たちもびっくりしました。

 

確かに、コミック売り場入ってすぐに見えるキリストとブッダがとっても印象的でした!あちらも池本さんが?

 どうも有難うございます。あれはルミネ内のユニクロさんと世界堂さん(画材店)をはしごして、一生懸命作りました!インパクト大で、来られたお客様も写真を撮って行ってくださったりして、作った側としてはとても嬉しいですね。

 

全国の書店員の方々にメッセージをお願いします。

 そのお店ごとに、色んな事情があると思います。売り場が狭いとか、地方でコミックが入ってこない等。色んなハンデがあっても、出来る範囲の中で試行錯誤して売り場を作ってみてください。とにかく「工夫する」姿勢が大事です。色んな担当者さんがいるように、売り場にも個性が出るから面白いんだと思います。是非頑張ってください!

 

 

 

 

       
池本さんの売場作りウォッチング  
       
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コミック売り場に入るとすぐ見えるのがこの「聖★おにいさん」特大ディスプレイ!店に来たお客さんも思わず立ち止まってしまう程のインパクトです★さすが聖地ならではの見せ方!  

 

 

 

コミックの面陳棚は広めに確保。これで膨大な品揃えの店内でもお目当てのコミックをはやく発見できます。

 

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池本さんの手書きPOPに注目です!
シンプルなのに一際目立つ”一筆POP”はお客さんの注目の的!

 

 
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池本美和さんのいちおし☆BOOKS

 
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 ママはテンパリスト

 東村 アキコ(著)

 集英社

 
  

 

【作品紹介】
29歳で出産し、日々の育児の大変さにテンパる漫画家とその息子ごっちゃんの観察型新感覚エッセイ漫画。息子ごっちゃんの、予想を裏切る驚愕リアクションの数々…。そのデンジャーな魅力に、やみつきになること必至!

 

【オススメ理由】
もし将来子供を産む事になっても「大丈夫なんだ」って勇気付けられる漫画だと思います。ちょうど私くらいの世代の女性にピッタリの漫画じゃないでしょうか?子供とお母さんとのやり取りが斬新で面白いんです!是非おススメします!

 
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  こちらの記事はDAIWA LETTER23号に掲載されています
   
 

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