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ー第9回ー 万引きを未然に防ぐ店づくり実践店舗③
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万引き防止への知識を生かした、店づくり! 第9回では、実際に当社が開店に立会い、防犯システムの提案・施工をした実践店舗をご紹介。
・事業発展において必要となった防犯システム ・本部社員へのインタビュー ・売り場設計・計画段階での防犯対策
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2つのコンセプトをもつ書店の店舗展開と新たな取組みへの挑戦
大阪に本社を構え、関西地区を中心に、全国へ店舗展開を行っている株式会社アバンティブックセンターは、
2009年4月10日、68店舗目となる「アバンティブックセンター南大沢店(東京都八王子市)」をオープンさせた。
同社では「あなたの街の身近な本屋さん」をコンセプトとするアミーゴ書店と、「豊富な蔵書であらゆるニーズに応える大型書店」をコンセプトとするアバンティブックセンターの2つのブランドを柱とし、地域の客層やニーズに合わせた店舗事業展開をしている。
これまでイズミヤをはじめとするグループ所有施設内への出展がほとんどであったが、
近年は新しい試みとして外部へのテナント出展も意欲的に行っている。
その中で大きな課題となったのが、『防犯対策』である。
イズミヤ内であれば建物丸ごとの警備契約だったが、外部出店はそれがない。ゼロから防犯対策を検討する必要に迫られたのである。
同社は調査・研究を重ね、セキュリティ機器の選定基準や売り場レイアウト、接客マニュアルなどを模索。そして現在、防犯カメラを中心としたセキュリティシステムを導入するなど防犯対策を確立してきた。
今回は、新規店である南大沢店のセキュリティシステムを弊社が担当するに当たり、設置工事段階から取材を行い、アバンティブックセンターの防犯対策における独自の取り組みと考え方について詳しくお話を伺った。
【今回ご協力いただいた書店様】(※2009年取材時)
株式会社 アバンティブックセンター 様
URL:http://www.avantibookcenter.co.jp/
【コストだけにとらわれず、必要数を設置することが防犯対策の第一歩】
防犯機器を導入するに当たり、『費用対効果』の面で悩まれる方も多いのではないだろうか。―売り場規模に合った機器は?台数は?と考えるうちに「とりあえずつけておけば大丈夫だろう」という考えに陥ってしまいがちである。設備投資への考え方について本部社員に伺うと、
以前は私達もイズミヤ内での出店が多かった為、売り場規模に対する設備投資の考え方が あまり定かではなかったんです。
しかし近年、外部出店を重ねるうちに、その考えは徐々に明確なものへと変化していったという。
これからは自己防衛としてしっかりと対策をしなくてはと思い至ったんです。 やるなら徹底的に投資したほうが良いと。防犯カメラを取ってみても、どこが映ってどこが映らないかは、常習犯であればすぐに分かります。荒っぽく付けても効果はありません。その状態で捕まえに行ってもリスクは高まります。 やはり、台数をきちんと揃えることが第一歩ではないかと考えます。
この方針のもと、ロス対策が不十分でロス率が5%と万引き常習犯の巣となっていた店舗がカメラ設備の導入をしっかりと行った結果、一気に2%に減少。その後の警備活動により通常ロス率に改善したという。
【接客品質の向上は万引きを未然に防ぐ最大の武器】
設備の充実により、着実に万引き防止対策への取り組みを進めているアバンティブックセンターであるが、その他にはどのような対策が行われているのか。それは徹底したスタッフ教育である。『SLU』というオリジナルの接客マニュアルを全スタッフに携帯させ、日頃から接客品質の向上に努めているという。
やはり、接客のレベルが高い店ほど万引きの被害も少ないという事を実感しています。 お客様に感心を持って接客している店では、笑顔もお声掛けも常に徹底されています。 結局はそれが防犯に繋がる大きな要素になっているのではないでしょうか。 と接客の重要性を語る。
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全店舗、全従業員が携帯しているという "従業員ハンドブック"には、接客のマニュアルから 緊急時の万引き犯への対応方法まで細かく明記されている。 |
【売り場設計・計画段階での防犯対策が鍵に】
出店のほとんどがインショップ形態である同社では、売り場レイアウトの設計・計画も今後の大きな課題のひとつだという。
インショップだと郊外の 単独店に比べ売り場レイアウトに自由が利かないというハンディがあることは確かです。今後はこの課題を少しでもクリアできるように新店オープン前の設計・計画を追及して、防犯に適した売り場へしていけたらと考えています。
設備、接客、そして売り場構成の全面から、万引きに打ち勝つ強い店舗を目指す同社の取組みに今後も注目したい。
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防犯カメラはメイン通路に向けて設置すると抑止効果がUP!

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△ メイン通路から奥に向けて映す方法だと |
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◎ メイン通路に向けて奥から映す方法だと |
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カメラに背を向けた時、人通りの少ない通路側を歩くことになる。人目に触れにくく、犯行のしやすい状況を生んでしまう。 |
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カメラに背を向けようとすると、メイン通路側を向いて犯行を行わなければならないため、人目に触れやすく、抑止効果が高まる。 |
▲南大沢店の防犯カメラ設置風景。売り場を取り囲むように 奥側から映す手法をとっている。
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導入事例
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ショッピィでご提案する各種アイテムを導入された、お客様の事例を紹介します。 |
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