ショップをハッピーに。
店舗業務を効率化する支援を行います。

【大胆で悪質、深刻化する万引き被害の現実】

　昔のように中高生に目を光らせればある程度対策が出来た問題も、
最近では本当に世代層が広がり、かつ悪質化しています。万引きに対する罪悪感が薄れてきていると感じます。

　日々深刻化する万引き被害状況について、本部社員は語った。
なんとまさに取材当日にも、同店で取り扱う高額商品が白昼堂々と盗まれる大胆な犯行が発生し、
現場は地元警察の出動で一時騒然となった。出入り口に防犯ゲートを設置されているにも関わらず、こういった犯行が起きるケースは珍しくないという。

【独自のPOSシステムで防犯・顧客管理の両面を強化】
－現状から開発へ

　このような現状をうけ、今井書店では独自のPOSシステムを開発し、在庫・顧客管理を行っている。
通常のPOSシステムの機能をカスタマイズし、さらにCRM機能を強化させた顧客データ管理の充実を図っている。
また、同店ではこのシステムの販売も開始。中国地方の書店を中心に導入が開始されている。

　在庫を把握することは、万引き被害状況をいちはやくキャッチすることにつながります。
また今後CRM機能をよりつかいやすく充実させることでお客の購買傾向やニーズをより細かく把握し、
満足度の向上に繋げられると考えています。現在はあくまで在庫管理がメインですので、
そういった部分にも今後力をいれていきたいですね。

独自開発のPOSシステムを運用し、在庫管理はもちろん顧客管理も把握。 ｢例えば号によって購入層が変わる雑誌なども、このシステムでその傾向把握すれば、それにあった販売戦略が立てられます｣

【店舗スタッフ間の連携体制で万引きを｢未然に防ぐ｣】
－店舗・スタッフ教育による防犯対策

　独自開発システムの他に、防犯ゲートやカメラなども積極的に導入中の今井書店。
では、店舗・スタッフ教育の中ではどのような対策が行われているのか尋ねてみると、

　もちろん、店長をはじめスタッフ全員が万引きに対して同じ意識を持ち、
アイコンタクトや巡回などを徹底することが大切です。
また、日頃から他店舗との防犯に関する情報交換も積極的に行うよう心掛け、
現場での対応力や防犯知識・対策の向上に努めています。

　さらに売り場における取り組みとして、

　できるだけ、作業の出来る台車やテーブルを売り場内に配置して、
スタッフを常に売り場に居させることで死角カバーなどの対策をしています。

バックヤードでは、通常業務用のパソコンの横に 防犯カメラ用のモニターを設置し、店内の様子を小まめにチェックしている。

 最新の防犯システムだけでなく、それを運用する店舗・スタッフ間の連携が整ってこそ、万引きを未然に防ぐことが出来るということだ。

　今後は書籍の防犯タグ管理、カメラによる死角ゼロ化をはじめ、スタッフの作業配置の見直しや売り場環境の整備も今以上に徹底していきたいと語る。
地元のお客様との繋がりを大切にし、築き上げた歴史のなかで更なる改善を試み、前進し続ける今井書店の取り組みに今後も目が離せない。