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万引きを未然に防ぐ店づくり実践店舗①




 



ー第7回ー 万引きを未然に防ぐ店づくり実践店舗①

 

 万引き防止への知識を生かした、店舗作り!
第7回では、実際に当社が開店に立会い、防犯システムの提案・施工をした実践店舗をご紹介。

・店長へのインタビュー
・万引きロス率ほぼゼロの売り場紹介
・効果的スタッフオペレーション

下記バナーでは。掲載記事をダウンロードできます。

DETAIL

 

 

経験から得た真の防犯対策

 今回は、総面積700坪という県下最大規模の店舗である、啓文堂 岡山本店様の防犯システムをご紹介。

 約65万冊もの書籍を取り扱う同店では、品揃えの豊富さや本の探しやすさ等、魅力的な売り場作りが要求されるのはもちろんのこと、それと同時に目が届きづらい広い売り場に目をつけた悪質な万引き被害にも打ち勝つ、徹底した防犯対策が必須となります。

 そこで、同店で店長に実際に起きた事例を元に書店防犯対策のポイントを伺いました。

【今回ご協力いただいた書店様】(※2008年9月取材時)
啓文社 岡山本店 様
・総売り場面積:700坪
・総書籍数:65万冊
URL:http://www.keibunsha.net/store/store.php?id=30


環境を整え、店員の連携を強めることが前提

【大胆悪質な万引きに立ち向かう書店】
-現時点の万引き被害状況について

 うちの店ではコミックの万引きロスは少ないですよ。

 実際に店舗を覗いて見ると売り場の奥に赤い壁に囲まれたコミック売り場があり、専用レジが設置されている。もちろん、陳列されている新刊コミックには全て防犯プレートタグがセットされている。売り場をクローズドにし、コーナー各所にカメラ、入口にゲートを設置した効果か、同店では現在のところタグの抜き取りによる万引き被害の報告は出ていないという。

【400冊にも及ぶ万引き被害】
-店舗入口で起こる大胆な犯行

 しかし、コミックの万引き防止対策が功を奏した反面、予想していなかった被害が店長の頭を悩ませた。
それは店舗入り口すぐの新刊・話題本コーナーである。

 オープン後間もなく、約4週間に渡って文芸書をメインに400冊近くの本が盗まれるという万引き被害が発生していたんです。しかも、全て同一人物による犯行です。
発覚時には本当に食事がのどを通らないくらいの衝撃がありました。

-そのあまりにも大胆悪質な万引きにどのように対応したのか。

 まず、一般のお客様から情報を受け事態が発覚。その後、発覚日からさかのぼって防犯カメラに録画された犯行の瞬間一つ一つを確認していったのだという。
録画映像には、多い日で1日に約80冊もの万引きする犯人の姿が克明に映し出されていた。
 その確実な証拠をしっかりと押さえた上で全てのスタッフに注意を促し、数日間に渡って警戒態勢を整えた。その結果、スタップのチームプレーで犯人を捕まえる事に成功。その後、犯人側の親も同席の上交渉し、被害予想額分を回収したという。

万引き犯及び被害内容を特定するため、丸2日かけて録画レコーダーに記録されているデータを全てモニターチェックした。
その中で、「今まで知ることの無かった万引き犯の行動パターンやスタッフ教育の改善点などが見えてきた」と店長は語る。
 


【経験から得た真の防犯対策】
-防犯録画映像から学ぶ課題

 この経験から、万引き犯の特徴や行動パターンを分析できただけでなく、スタッフの行動にも注目すべき点があったと店長は語る。

 万引き犯が来店している間、スタッフがすぐそばに接近している状態が何度かあったんです。
その中でも明らかに万引き犯の行動が変わったのが、スタッフの"アイコンタクト"だったんです。

 スタッフが万引き犯に対して目を合わせたり挨拶をした場合は、何もせず退店するという事実を目の当たりにしたのだ。
 この事件以降、岡山本店ではお客様に対してのアイコンタクトはもちろん、お声掛けや狙われ易い売り場の巡回などを以前にもまして徹底するようになった。

【リーダーが動けば、売り場は変わる】
-防犯録画映像から学ぶ課題

 一番大切なのは、その店舗を任された責任者が率先して万引き防止対策に取り組むことです。
決してスタッフに怪我が起きぬよう、責任者自らが動くこと。責任者が万引きの実態を『しょうがない』と見て見ぬふりをしていては、現場スタッフから現在進行形の状況報告など入ってくるはずがありません。
日頃からいかに『気付いたことがあったらすぐに私に言いなさい。』とスタッフに言っているかで店全体の防犯意識と行動は変わっていきます。

 さらに、スタッフから報告を受けた際の自らの言動にも注意が必要だと店長は語る。

 スタッフから報告を受けたときに『そう、それは良くないね。』で終わらせたらそこまでです。報告されたらその場で解決策を出し、全スタッフ一丸となってその問題を解決する。そういった流れを作り出すことが、防犯意識の高い店へ近づく第一歩だと考えます。

 防犯機器や店内環境を整えることで万引き抑止効果は高まる。しかしその効果が最大限に発揮されるには、責任者自らがスタッフと連携を強め、悪質な万引きに立ち向かっていく意識と行動力を持つことが前提であるということを忘れてはならない。


万引きロス率「ほぼゼロ」の売り場はこう作る!

 
    
 ▲売り場奥に見える赤い壁の部分がコミック専用売り場の入り口となっている。出入り口2ヶ所に電波式の防犯ゲートを5本設置  ▲売り場各所に貼られた「万引きされた方へ」の警告ポスター
   
   



 ▲中にある新刊コミック全てに防犯プレートタグが挿入されており、その上からシュリンクをして陳列  ▲売り場内で目が届きにくい場所を中心に、防犯カメラを設置
   
   


 ▲出入り口近くに設置された「コミック専用レジ」  ▲万が一警報が鳴った場合を想定して、事前に告知ボードを掲示
   
 
▲棚の無駄なスペース」は万引きの温床となるので、小まめに整理整頓をする  

岡山本店で実践している効果的スタッフオペレーション

 
    
 ▲大きなカバン(チャックが開いているカバン等)や紙袋を持っている方には必ずアイコンタクトを。すれ違う際の挨拶は効果的。  ▲「何かお探しですか?」と声をかけることも有効手段

 【POINT】
万引き犯をチェックする際のポイントは"靴"。
服や髪型は変えられやすいが、靴は意外と変えないので数日間マークする際に参考にしたい。

防犯システムコラム一覧

導入事例

 
ショッピィでご提案する各種アイテムを導入された、お客様の事例を紹介します。
 
 
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