スタッフ対応の心構えとして大切なのは 『お客様とトラブルを起こしてはいけない』 『お客様に不快感を与えてはいけない』 ということです。目的は万引き犯を捕まえることではなく、万引きを未然に防ぐことなのです。
◆怪しい人物を発見したら
周囲をちらちらと疑う人物や、複数人で壁を作り手元が見えないなどという場合は要注意です。 「何かお探しですか?」と声を掛けたり、挨拶をしながら後ろを通るなどしてスタッフの目があることを意識させましょう。
◆防犯ゲートがなったら
防犯ゲートが鳴る条件は、正報・誤報の2パターンのみです。基本的には誤報であるというスタンスでお客様に接しましょう。「レジ作業で手違いがあったようです。」 「お客様の持ち物でセンサーに反応するものがあるのかもしれません。」 「未会計の商品をお持ちではないですか?」などの理由を述べ、再度レジまで来ていただき確認作業を行います。この時、相手のカバンを勝手に開ける事は禁物ですので、自ら開けてもらうようにしましょう。やましいことの無いお客様であれば、抵抗なく協力してくれるはずです。
◆万引きを発見したら
「未会計の商品をお持ちではないですか?」「お会計はこちらです。」などのお声掛けをし、ぎりぎりまで万引きを防ぐようにしましょう。ご年配の方で、ついうっかりカバンに入れてしまったというケースもあります。 素直にお会計に進んでもらえるようならば、一般のお客様として扱いましょう。
万引き犯が逃走した場合は、交通事故などの二次災害を防ぐためにも、追いかけることはせず速やかに警察に通報しましょう。
確認を恐れ、声掛けや持ち物確認を出来ないスタッフは多いはずです。疑いのまなざしではなく、あくまで確認の姿勢を前面に出すマニュアルを作り『お客様を疑ってしまうのではないか』『トラブルにならないだろうか』というスタッフの不安を取り除くことが大切です。また、スタッフ教育が行き届いていると分かれば、それだけで十分な抑止効果があります。
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