ショップをハッピーに。
店舗業務を効率化する支援を行います。

1.きれいで明るい 　ご承知の通り、きれいで明るい環境作りはもっとも重要なポイントです。お客様の過ごしやすい環境をつくることで来店客数が増え、監視の目が増えることに繋がります。 また、管理の行き届いた店であることのアピールとなり、万引き犯を寄せ付けない効果があります。
		きれいで明るい売り場は万引き犯にとって｢万引きしづらい｣

 2.死角が少ない

　万引きは死角を利用して行われます。通路に荷物を放置していたり、販促物で防犯カメラの目をふさいでいることはないでしょうか。 防犯カメラをより効果的なものにするために、撮影範囲には常に気を配るようにしましょう。
什器を低くしてスタッフの目が届かない場所を減らすことも効果的です。什器が高い店舗ではスタッフがバックヤードに下がる際に見通しの悪い場所や狙われ易い売り場を通るなどの工夫をしてみましょう。

　慢性的に棚に空きがあると、スタッフが万引きに気付きにくくなってしまいます。万引き犯はこのような空きを見逃しません。管理の行き届いていない店舗とみなされ狙われ易くなりますので、棚の補充を小まめに行いましょう。

　コミックは万引き被害の実に7割を占めるという報告があります。最も狙われているコミックに特化した万引き対策として、コミック専用レジの設置があります。
コミックと他の商品の会計を分けることで、コミック売り場の出入り口と店舗の出入り口という二重の監視が出来ることになるのです。不審な動きをする人物にも｢コミックのお会計はこちらです｣と疑いではない声掛けをすることもできます。

		また、専用レジとセキュリティゲート・タグの併用でコミックの万引き対策をさらに強化する事が可能です。 これは店舗のレイアウトの段階での対策となりますが、効果は抜群です。
コミック専用レジ

　以上のポイントを押さえ、管理の行き届いた店舗であることを印象付け、万引き犯に隙を与えない店内環境を整えていきましょう。

　しかしながら、万引きをしているのは来店客のごく少数に過ぎません。セキュリティ機器の導入は、そのごく少数の万引き犯の犯行を防ぐことにはとても効果的ですが、その他の善良なお客様にとっては必要のないものです。万引き対策に力を入れるあまり、大多数を占める一般のお客様への配慮を忘れてしまっては本末転倒です。

　例えば、露骨にカメラを配置したり、｢万引きは犯罪です｣というような強い口調のポスターを貼る等は、万引き犯に対しては｢警告｣になりますが、一般のお客様には圧迫感・不快感を与えかねません。
自分も疑われているのではないかという気持ちが芽生えてしまうと、その書店からは足が遠のいてしまう可能性があります。

　この問題を解消するために生まれたのが、万引き対策に積極的に取り組んでいるお客様と共同開発した｢棚挿しプレート｣｢告知ディスプレイ｣です。店舗入り口や商品棚など、お客様の目に留まりやすい位置に設置し確実にメッセージを伝えながら、店内のイメージを損ねないよう店舗の雰囲気に合わせてオーダーメイドで制作しています。

　万引き犯に対して｢警告｣を発しつつ、一般のお客様には圧迫感のない｢お知らせ｣をすることが出来る画期的な告知ツールです。　

｢こちらの商品は"コミック専用レジ"にてご精算くださいませ｣と、棚挿しプレートで呼びかけ。		告知ディスプレイ

　ネット書店、ネット媒体での読書が広まっている中で、書店の価値は『実際の本を手に取ることができ、吟味して購入できる』というところに集約されつつあります。

　万引きによる売り上げロスを最小限に抑えて利益を守り、お客様が気持ちよくスムーズに買い物を出来る環境を整えることが書店の価値を高めることに繋がります。

　今回ご紹介したポイントは基本的なことばかりですので、実践徹底すべくスタッフ全員で再度認識を高めあい、万引きのない明るい店内環境づくりを目指しましょう。